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2016.03.30

森村泰昌さん個展『「私」と「わたし」が出会うとき』ヘアメーク協力

資生堂トップヘア&メーキャップアーティストの計良宏文とヘア&メーキャップアーティストの谷口丈児が国立国際美術館にて開催される、日本を代表する現代芸術家森村泰昌さんの「森村泰昌:自画像の美術史―『私』と『わたし』が出会うとき」展(2016年4月5日~6月19日)にてヘア&メーキャップ協力をしました。

全編 60 分を超える、森村さんとしては初めての長編映像作品を含む約30 点の新作、未発表作と、過去の代表作あわせて約 120 点で構成された展覧会です。計良、谷口はヘア&メーキャップの域を超えた高い表現力を発揮しています。

■「森村泰昌:自画像の美術史―『私』と『わたし』が出会うとき」展

http://morimura2016.com/highlight.html

*「第2部」をクリック頂くと計良、谷口の撮影風景などもご覧いただけます。

森村氏 個展メイキング 担当ヘア&メーキャップアーティスト所感

資生堂トップヘア&メーキャップアーティスト 計良宏文

IMG_5780森村氏とのご縁は2年前、資生堂ギャラリーで開催された【LAS MENINAS RENACEN DE NOCHE ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る】の展覧会でヘアメーク協力をさせていただいたのが最初でした。
今回もまた、私と谷口の2名でヘアメーク協力をいたしました。多くの人物を演じるということで、ウィッグの制作から眉、ヒゲに至るまで、ほぼ特殊メークと思われるような、ありとあらゆるテクニックを使い、森村さんを変化させることに携わらせていただきました。
撮影はこの1年間の中で幾度も大阪に足を運び、長期に渡って行われました。
世界的にも著名な森村氏との共同作業は、私達ヘアメークにとって普段の仕事とは全く違う新たな発想や発見があり、毎日がクリエイティブでやり甲斐のある仕事でした。
実在する人物や絵画をモチーフに、細かな描写を再現するのと、見えない部分まで想像して制作するのは、並大抵のことではありません。IMG_0295IMG_5890
時にはヨボヨボの老人に、時には美しい女性に、そして時には絵画そのもののように大変身しています。その人物らしく見せるために、生え際の位置や髪の質感などを工夫し、顔の長さや丸み、立体感などを考えて、その人物へ似せていく。一つ一つの作品に対するこだわりを分かち合いながら一緒に制作させていただきました。そうして出来上がった一つ一つの作品には偉大な芸術家たちへの愛を感じます。
また、長編映像作品にも協力させていただきましたが、これまで2次元の世界でしか成立していなかったものを3次元化し『動く』そして『語る』という大胆な挑戦も見ものです。
作品一つ一つの繊細な描写だけでなく、斬新な切り口で表現される森村さんらしい新たな美術史への見解を感じられるのもこの展覧会ならではだと思います。

■資生堂ヘア&メーキャップアーティスト 谷口丈児

IMG_0688今回撮影ではメークを担当いたしました。
貴婦人から老人、現実の人物から絵画の人物へと様々なキャラクターの
オンパレード。窪みがないところにくぼみを作り、骨格を変えるほどのメーキャップの数々。
とてもやりがいがあり楽しみながらさせていただきました。
森村さんの感性とヘアメークや衣装、小物、演出など細部のディテールにまでこだわった作品は圧巻です!